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2020.04.15 BLOG

革の漉き加工とは?

漉き(すき)とは、革の裏面を削って薄くする加工のことを言います。
折り曲げたり、へり返したりする部分の厚みを削って、きれいな仕上がりになるようにします。
コンマ何mmという非常に細かい単位での加工になる上、革は1枚ごと・部分ごとに固さや厚みが変わるので、1枚ごとに削る量や力加減を調整します。

このひと手間を行うことで、革のフチを折ったり、貼り合わせて縫製をしたあとも均一な厚みに仕上げられ、見た目の美しさ・使い心地に差がつきます。
繊細さが要求される漉きの技術には熟練を要するため、職人の腕の見せ所と言えます。

下の画像では、製品の仕上がりに合わせて3段階の厚みに漉きを施しています。製品に仕上げた際、折り込んだ部分の厚みも均一になります。